サイトーク

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かいじゅうたちのいるところ(2009)

 
出演:マックス・レコーズ
2009年/アメリカ/101分

 

スパイク・ジョーンズ オールナイトで、『かいじゅうたちのいるところ』『みんなの知らないセンダック』『アイムヒア』『her 世界でひとつの彼女』の4本立てで、鑑賞しました。


最初のオールナイトの挨拶で、『かいじゅうたちのいるところ』の制作は、フリレコ(セリフを取ってから撮影すること)で普通とは違う撮影手順で行われたことや、オーストラリアがロケ地なんですよということ。ロケに子供達を呼んで、一緒に撮影したことなど逸話をお話しくださいました。


かいじゅうたちのいるところ』は、4本の中でもっとも良かったし、オールナイト見に来てほんとうによかった。

最初の歌からとても印象的で、映像の緩急のつけ方がすごかったです。

ミュージック・ビデオの監督をしているからなのか?すごくテンポが、他の映画(というとアバウトですが)と、違っていて、監督の独自性を感じました。


とくに、何回か訪れる朝のシーンは本当に綺麗で、朝の空気を吸い込むために、マックスと一緒に深呼吸をしてしまいました。


キャロルの表情がとても繊細で、KWに対しての感情の機微が目の閉じ方ひとつにも、出ていて、あの表情を作れるのは、本当にすごいことだなと。


マックスとかいじゅうたちが遊ぶシーンは、けっこうアクティブで、「え!マックス死んじゃうよー」と、ビビってる自分がいて、「子供の頃の何も怖くなくて、全部が楽しかった頃のこと忘れてたな」と、思いました。

なかなかそんな無邪気にはなれないんだけれど、少しでも、好奇心に従って人生を楽しみたい、と思わせてくれました。


キャロルがマックスに模型を見せた、少し距離感のあるシーンは、映像の見せ方が印象的で、そういう心の距離の見せ方があるのか、と新しい視点を持てました。


感情とかはリアルなんだけれど、結構、ファンタジーの要素もあって、リアルな感じの無駄な情報がなくて、すっと、世界観に入り込めたのは、冷静に考えても、すごい。


絵本が原作ということもあり、登場人物は、どこかわたしたちを省みさせてくれる、欲深さや、エゴや嫉妬や、そういう感情を持ち合わせていました。


4本立てで、突出して素晴らしく、最初の1本目でしたが、最後まで圧勝の秀逸さでした。


どうでもいいけれど、主人公のマックスがイケメンでした。顔が。

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2018.8.19 飯田橋ギンレイホールにて。