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君の名前で僕を呼んで(2017)|感想・レビュー

 

監督: ルカ・グァダニーノ
 
出演:オリヴァー:アーミー・ハマー  エリオ:ティモシー・シャラメ
2017年/イタリア・フランス・ブラジル・アメリカ合作/132分
原題   Call Me by Your Name

 

『君の名前で僕を呼んで』『心と体と』と新文芸坐にて2本立てで鑑賞しました。

 

『君の名前で僕を呼んで』は話題になっていた映画だったので、観たい!と思い観に来ました。このタイトルは、秀逸だと思いました。ひと夏の恋愛は、秘密の約束みたいな合言葉とともに記憶されていくのだなと。

滝に向かって、山を駆け上がるシーンでひびく二人の名前はとても心が動くものがありました。

 

また、美しい自然の映像とアプリコットジュース。アプリコットがたびたび出てくるのは、モチーフとして登場していたんだろう。

 

オリヴァーとエリオをみていると、アリストテレス時代の少年愛を思い出した。はじめてプラトンの『饗宴』を読んだとき、少年愛という文化を知ったが、まさにこういうことなのでは?と。

冒頭のクレジットの背景にある彫刻や、湖から引き上げられる彫刻など、古代ギリシャを思わせるものも登場する。

 

どちらかというとエリオの少年的な美しさを期待していたが、オリヴァーが美しいショットが多々ありました。オリヴァーは成人男性だけど、彫刻のような美しさを見せる場面があり魅了されました。オリヴァーに心惹かれるというのは、まだ私も未熟な子ども側なのだろうか?

 

エリオの両親が素晴らしすぎる親だったし、父親とエリオがソファで横になって話すシーンでは、辛い気持ちに目を背けたりしちゃいけないんだよ、と。それはあまりにも惜しいことなのだからと、先人たるありがたいお言葉を話していて、心に沁みた。

 

この映画全体の雰囲気が、ピアノや落ち着いた音楽でまとめられているので、ほんとうにおとぎ話のようだった。

最後の終わり方も、絵本を閉じるかのように静かに焚き火に顔を照らされている。

始まりから終わりまでの美しい構成だった。

 

映像の撮り方も、据え置きでとって効かせているシーンがあって、私好みな映像でした。

 

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2018.12.28 新文芸座にて。