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心と体と(2017)|感想・レビュー

 
監督: イルディコー・エニェディ
 
出演:オリヴァー:アーミー・ハマー  エリオ:ティモシー・シャラメ
2017年/ハンガリー/116分
 

片腕が不自由で、恋愛を煩わしく思いあきらめた中年男性とコミュニケーションが苦手な食肉検査の女性。二人各々の乗り越えられない困難が一致して、同じ夢に辿り着いたのではないだろうか。
どこにも存在しない、森の中は、二人だけの所有物だったんだろう。

 

食肉処理場の凄惨な映像。食肉にされる牛の愛くるしい目と、処理上、飛び散った血を掃除するシーン。なかなか目を背けたくもなったが、エグさとは違う、無機質な場面として観ることができた。

 

マーリアの生活感のない部屋や食事が羨ましく思えた。あんな風に理路整然とした生活を送っていきたい。
部屋のスリッパをきちんと合わせてベットに入ったり、決められた食器で食事をしたり。チリや埃ひとつない部屋。

 

鹿の夢シーンと現実と、交互に展開されていくさまは、夢を見た?という部分的にわかりやすかったし観やすかった。

 

マーリアのリストカットのシーンはいただけなかった。あからさまなシーンにすこし興ざめしたし、あそこで電話はありえないかなー。ないよ、それは、とツッコミを入れてしまった。

 

最後のシーンで、「夢は見なかった気がします」というセリフは印象的だった。 その時間は終わってしまったんだ、という寂しさを感じる。 永遠に終わらなければ良いのにと森のシーンが白くぼやけていくときに思ってしまった。

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2018.12.28 新文芸座にて。

 

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