サイトーク

サイトイの語れるだけ語るブログ★美容効果にこだわるアラサ―のiHerb購入品紹介★そのほかロック、映画、文学レビューも

レ・ミゼラブル(2012年)|感想・レビュー

監督: トム・フーパー
 
出演:ジャン・バルジャン:ヒュー・ジャックマン
コゼット:アマンダ・セイフライド
ファンテーヌ:アン・ハサウェイ
ジャヴェール:ラッセル・クロウ
2012年/イギリス/158分
 

とても素晴らしい作品でした。映画館で見て良かった。2018年最後の映画でした。

レミゼラブルが流行った頃、『民衆の歌』を知って、好きな歌だなと思っていましたが、なかなか見る機会がありませんでしたが、目黒シネマにて鑑賞。

なかなかすごすぎてレビューを書けず。


ストーリーは海外の長編小説の雄大さと緻密な構成で素晴らしかった。
私小説とは違う、時代小説は歴史の流れが血の通ったものとして受け取れて、共感することができます。
正義と悪と割り切れない内面をジャヴェールの苦悩として描いたり、マリウスを想うエボニーヌ、マリウスとコゼットの恋、フランス革命後の閉塞感や、人々の貧しい暮らしがありありと描かれていました。

後半の革命前夜の物語の見せ方は秀逸でした。
革命前夜に沸き立つ若者・マリウスとコゼット・家を離れるバルジャンとコゼット・マリウスを想うエボニーヌ。各々が絡み合っていく様が、大団円はどのようになるのか期待を膨らませ描かれていました。
マリウスが身を投じたのは、1830年にフランスで起きた7月革命と考えられます。

この物語の登場人物は、善良な人々が多く登場している。
バルジャンは、自分と間違われた見知らぬ人が誤認逮捕されたときには、自分が本人だと名乗り出たり、ジャヴェールを殺せるシーンで見逃します。
エボニーヌは、嫉妬から、コゼットの手紙を隠すけど、最後にはマリウスに託します。
貧しくとも「人間として」善良に生きている。悲しいことが目の前で繰り広げられているのに誰も悪くない、そんな世界が映し出されていました。

仕事をクビになって、身を落としていくファンティーヌ。歯を抜いて売る時代があったのだな、と思うと今の時代に生きていることに自然とありがたみを感じることができます。ファンテーヌが歌うシーンは心が抉られます。

youtu.be
------------
2018.12.29 目黒シネマにて。

 

レ・ミゼラブル (2012) (字幕版)

レ・ミゼラブル (2012) (字幕版)

 

 

原作の文庫

・大正期に刊行されたもので文体が古いので読みにくい

・青空文庫に収録されている

・挿絵を全て収録している(他の文庫には収録されていない)

レ・ミゼラブル 全4冊 (岩波文庫)

レ・ミゼラブル 全4冊 (岩波文庫)

 

新潮文庫版 佐藤朔・訳

・定番の一番読まれている文庫

レ・ミゼラブル(一)(新潮文庫)

レ・ミゼラブル(一)(新潮文庫)

 

ちくま文庫版 西永良成・訳

・2012年から2014年にかけて刊行されたので新しいため、文体も読みやすく、注釈も充実している

レ・ミゼラブル〈1〉 (ちくま文庫)

レ・ミゼラブル〈1〉 (ちくま文庫)

 

角川文庫版 永山 篤一 ・訳

 ・完訳ではなく、上下2冊の抄訳。

・ミュージカル版が映画化されたとき、最も売れた

レ・ミゼラブル (上) (角川文庫)

レ・ミゼラブル (上) (角川文庫)

  • 作者: ヴィクトル・ユゴー,永山篤一
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/12/18
  • メディア: ペーパーバック
  • クリック: 3回
  • この商品を含むブログ (7件) を見る