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秋刀魚の味(1962)

監督: 小津安二郎
 
出演:岩下志麻 笠智衆
1962年/日本/113分
 

新文芸坐にて、『美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道』刊行記念として岩下志麻出演作品特集をしていました。『好人好日』との2本立てて鑑賞してきました。

『秋刀魚の味』は、小津監督の遺作なんですね。他の方のレビューを見て知りました。

きちっとした画面構成、小津調のショットがたくさん見られて私はそれだけで映画館で見る価値ありでした。

杉村春子の演技が上手くてすごく良い。
嫁に行きそびれ、父親とふたり。これからの未来の翳りと不安。いつの時代もこうゆうことってあるのだろうなあ、と。

バーで、日本は何故負けたのかと話したり、「軍艦マーチ」を歌ったりというシーンは時代を感じました。
日本が負けてよかったじゃあないかというシーンも良かった、なんか良いシーンだった。

笠智衆演じる父親と中村伸郎、北竜二演じる友人たちとの応酬のシーン二箇所は笑えました。
飲み屋のおかみさんに、友人は亡くなったんだっという嘘や縁談を先に決めてしまったという冗談はブラックジョークながら、不快な感じはいっさい感じなかった。
『秋刀魚の味』も小津監督の作品の中の礼儀正しさのようなものが、随所に見られて、一貫して、すごく良い心持ちで鑑賞することができた。

寂しいと口にする終わり方だったが、東京物語のように静かに終わるほうが私の好みでした。

小津監督の行きつけのとんかつ屋、御徒町の蓬莱屋の2階を模したセットを作りとんかつを登場させているところも必見です。

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2019.1.26 新文芸坐にて。